文学部生の読書日記

読んだ漫画・小説を紹介したりします。

プロフィール

八号

Author:八号
漫画も小説もみんな好きです。

女の子が可愛いかどうか、
ってのがマンガ・ラノベでは一番大事。

twitter

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

amazon お気に入り

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
comments(-)|trackback(-)|スポンサー広告|--------_--:--|page top

セイジャの式日

『プシュケの涙』、『ハイドラの告白』と続いた物語も最終章です。
3ヵ月連続刊行されたので、前巻で感じたことを多少引きずりながら読めました。
「引きずる」ってあんまり良い表現じゃないですけど、この3冊にはしっくりくるかと。

まぁとりあえず、いつものごとく裏表紙の内容紹介から引用しますと、

絵を一枚仕上げるたびに、絵にサインを入れるたびに、もうやめよう、これで最後にしようって、考える――
それでも私は、あなたのために絵を描こう。

かつて彼女と過ごした美術室に、彼は一人で戻ってきた。
そこでは、長い髪の女生徒の幽霊が出るという噂が語られていた。
これは、不器用な人たちの、不格好な恋と旅立ちの物語。

という感じです。

今までの2冊と同じく全編にわたって由良の話です、弟の由良彼方の方。
視点はやはり由良以外の人間のものですが。
作りも同じく二部構成となっていて、まず前編は『ハイドラの告白』後編でちょろっと出てた彫刻家の先生のアシスタントに行くお話です。
序盤からきな臭い感じが出てましたが、案の定きな臭い話になりました。
まぁ話の内容は置いておいて、感想を。
ここでは由良が、負の感情を糧に絵を描いていると突き付けられます。
自分の負った傷や痛みを絵に込めて、それが観る者にも伝わっているらしいです。
由良が青い絵を描き続ける理由は例の事件ですから、まぁ真相はそれに近い感じなんでしょうね。
その由良の持つ危うさがここでも露呈しています。
この指摘をした学生も同様な理由で絵を描いているみたいですし、芸術家ってやっぱりそういうものなのかなぁと思ったりはしました。
負の感情って恐ろしく強い上に、際限なく湧き上がってくるものですからね。
過去になにか傷を負った人であれば誰でも。

そして後編では由良が教育実習生として母校の高校を訪れます。
美術部の男子生徒の心中を描きつつも、大事なのはやはり由良の話。
実習生として美術部に顔を出す由良には、これまで描かれててきた危うさは無いように見えます。
視点が年下の高校生なので、今までとは少し違うかもしれませんが。
絵を描く時以外はだいたい爽やかな好青年って感じですね。
絵に対する思いもちょっと変わったみたいで、最後には前向きに絵を描こうとしてます。

どうしても逃げられないものには立ち向かう、ってことが大事みたいです。
由良も過去の云々と立ち向かい、前に進もうとしているんでしょう。
本書は予想してたよりもずっと爽やかな空気でした。
由良の成長物語って感じですか。
上手く言えないけど、とにかく爽やかでした。
上手く書けないのなら書かない方が良かったのかもしれませんが、これまで2冊のことは書いてたので一応。
感じたことを言葉にするのって難しいです。

個人的には「A」の話もちょっと気になるんですよね。
察しろってことなんでしょうけど。
まぁちょっとドロドロしそうな感じなんで、この爽やかさには合いませんかね。


プシュケの涙
ハイドラの告白


セイジャの式日 (メディアワークス文庫)セイジャの式日 (メディアワークス文庫)
(2010/04/24)
柴村 仁

商品詳細を見る
スポンサーサイト
comments(3)|trackback(1)|小説・ライトノベル【さ行】|2010-04-25_16:41|page top

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

「吉野彼方は言う」セイジャの式日 柴村仁
不器用な人たちの不恰好な恋の物語も最終章。遥か彼方へ旅立ちの時。 「セイジャの式日」の感想です。 1作目「プシュケの涙」の感想はこ...

コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
Re: No title
コメどーもです。

このシリーズは全編通して重苦しい話でしたが、最後まで読めばなんとか希望が見えてくるような感じでしたね。
普通に暮らす我々にとって、人が死ぬということは非日常です。
そんな現実感に欠けるあまりにも過酷な環境だったからこそ、登場人物たちの生々しさが目立っていたのかもしれません。

Aはあまりに思わせぶりですよね。
あまりに情報が少ないですが、知る必要は確かに無いんですよね。
なんとか幸せになっていてくれたいいな、と願っておきましょうw
No title
彼方が教師になると宣言し、最後の吉野彼方(?)の由良彼方への言葉でやっと救われた感じですよね。
ただ、ここで死んだ奴はいないと言ったところはとてつもなくさびしく感じました。
前向きに生きようとしてるのか、改めて突きつけられ、自分だけの思い出として封じようとしてるのか。
それとも、ただ怪談話として他人に吉野彼方を汚されたくなかっただけなのか。
色々考えてしまう一言です。

人が死ぬということは、唐突におこるものなんだと実感し、それでも、自分には遠い話のように感じてしまいました。
生々しい感情と生、そして死がこの物語の象徴のようで、普通の日常で生きる私たちにとっては受け入れることが難しいものだと思います。
これが、引きずる理由の一つであるのかもしれませんね。
っていうか、私の話って八号さんの感想を言い換えてるだけですよね・・・w

Aが思わせぶりですか・・・
またまた、素晴らしく的確な表現ですね!!
そうですよね・・少ない情報のなかにもあやふやな物が多いですし・・
でも、強い女性なので無理やりにでも幸せになっているんでしょうね!!
私もそう願っておきますw

しつこくコメすみません、あまりにも印象的な話だったのでww

広告

バナー

住吉千里 応援バナー 200x200px spr001bn031 すーぱーそに子 OFFICIAL WEB SITE 俺の妹がこんなに可愛いわけがない ガンカケADV『アザナエル』公式サイト 森下未散 応援バナー 200x200px spr001bn033 すーぱーそに子初主演ゲーム『ソニコミ』を応援しています どきどきワクワク生徒会ラブコメ ティンクル☆くるせいだーす GoGo! 『 桜花センゴク! 』応援中! 僕は友達が少ない 
特設サイト 『先輩も後輩も幼なじみもツンデレで眠れないCD』 応援バナーキャンペーン

電撃文庫もくろっく

THE 世界遺産

検索フォーム

FC2ブログランキング

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。